travel lightという生き方

“travel light”という言葉を初めて聞いたのはNZ。意味としては「身軽に旅する」ですが、短い日本語に置き換えるのが難しい言葉です。以前住んでいたフラットのオーナー(kiwi)が2ヶ月の旅行に行く時小さなスーツケースのみだったので、「荷物それだけ?」と聞くと「僕はトラベル・ライトだから」と言われたので、普通に使われているようです。

 

学生→ワーホリとして現在1年2ヶ月以上NZに滞在していますが、このtravel lightな人間になりたい!とこのところわたしが強く思うのは、紛れもなくこの期間に6回の引っ越しを経験したから。計算上約9〜10週間に一度引っ越しをしています。日本にいた時から引っ越し魔でしたが、NZでは更に加速しています。

色んな場所で住めたことは貴重な経験になりましたが、その分引っ越しのたびに疲れました。スーツケース、バックパック、ジュートのショッピングバッグ(追加で貴重品を入れたサコッシュ)を持って、バス停や空港へ向かうのは一苦労。次のフラットが決まっていない間バッパーで暮らす間は荷物の管理が面倒。仕事を辞めて次の仕事の間まで旅をしたくても、この荷物を考えるとその思いは消えてゆく。この荷物がなかったら!と、色んなターニングポイントを前にし、強く感じ始めたのです。

 

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身軽な、ということで思い浮かべるのは2015年に流行語として登場した「ミニマリスト」ですが、ちょうどその頃引っ越しを検討していて荷物を減らそうとたまたま彼らのブログを読み漁っていました。メディアが喜んで取り上げたがるような、どうなの?と行き過ぎなものもありましたが、彼らの考え方やハックは間違いなく荷物を減らす役に立ち、その後NZ渡航までの暮らしと2度の引っ越しの中で、わたしのものの持ち方や考え方に刺激をくれました。

 

ただ、一番記憶に残っているのは彼らではなく、カレン・キングストン著「ガラクタ捨てれば自分が見える」です。風水?あやしい、と思うかもしれませんが、ミニマリストが日本どころか海外で流行る前から書かれていた本なので、古典と思って読むといいと思います。家の片付けが完了した時点で手放したのでもう持っていませんが、久々に読み返したい。

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)

 

 

ものを集める・溜め込む・捨てられない、というマキシマリストなのに引っ越し魔だったわたしは、荷物が少ないとものの管理も掃除も引っ越しも楽だということに気付きました。ミニマリストになるつもりはないけど、それなりに身軽に動けるようにものの管理をしようと。

 

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そして今、スーツケース、バックパック、ジュートのショッピングバッグがすべての持ちもので暮らしていて、「荷物が多いと億劫になる」とたったこれだけしか持っていなくても感じています。わたしの好きな言葉で信条のひとつである“Life is a journey”には、“travel light”が不可欠なのでは?と思い始めたのです。

 

帰国がちらつき始めたのもあり、ここ数ヶ月、ただ「軽い」だけではない、地球環境に優しく、自分の心身にも負担が少なく、そして女性のためのtravel lightについてよく考えています。少しずつそういったものも集め始めたので、試してよかったものなどこれから記事にしていきたいと思います。