ビーワックスラップ

日本でも繰り返し使えるラップとして、少しずつ話題になっているのでしょうか、ビーワックスラップ。 NZではマーケットに行けば売っていないストールはない、というぐらいよく見かけます。渡航した2018年前半の時点では、まだおしゃれな雑貨屋さんやお土産屋さんでたまに見かける程度でしたが、1年後の今、全ての店舗ではありませんが、スーパーのキッチングッズ売り場で、ラップの横に並んでいるのを見かけます。

 

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そもそも、ビーワックスラップって何?

bee wax wrapは、その名の通り、蜜蝋を使って作られた、使い捨てないラップです。蜜蝋以外にもホホバオイルなどを混ぜて作られるのが一般的で、それをコットンなどの生地に塗り込み、乾かしたものです。蜜蝋は熱を加えると柔らかく、冷めると固くなる性質があり、人の手の熱で食品や食器などに沿った形にし、冷蔵庫に入れることで冷やされ、固くなります。抗菌作用もあるため食品を包むのに適しているようです。個人的に蜜蝋のにおいが大好きなので気にしていませんが、このにおいは使って行くうちに薄れます。平均的には約1年間使用できるそう。発祥地は諸説あるようですが、NZかオーストラリアで、オセアニアのいつもの小競り合いなのでここは触れずに…(この人たちいつも自分が本場!発祥!って言い合ってるので)

で、トラベルライトと何が関係あるの?ですが。見てください、このラップ。大きなケースもないので嵩張らないし、軽いし、持ち運びも簡単。しかもかわいい。

 

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シャンプーバー・コンディショナーバー

travel lightという生き方を考え始めるきっかけのひとつになったのが、NZで出会った、この「シャンプーバー」「コンディショナーバー」です。

 

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前回のこの記事でも触れたように、わたしは車なしで何度も引っ越しをしていました。なので、引っ越すときにボトル類というのは嵩張って邪魔。荷物の中で漏れる可能性もあります。

また、わたし自身いわゆる“シャンプージプシー”で、色んなシャンプーを使ってみるもこれというものに出会えない…オーガニックの高いシャンプーも使ってみましたが、値段の割にピンと来ず。とりあえずナチュラル系のシャンプーを使い、2日に1回は湯シャン、というところに収まっていました。(究極に突き詰め、「塩浴」で塩水で洗っていたこともあります…)

 

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「おしゃべり」が難しい

人に気を遣いすぎて、何も話せなくなることがよくあります。特に対外国人の場合、「(異文化における文化の違いによる)失礼な質問をしてはいけない」とどこかで思っています。宗教や家族、恋愛の問題などはデリケートなので、聞いていいトピックかわかりませんし、プライバシーに突っ込みすぎることは日本人であろうとも割と避けています。

こう書くとすごく気遣いをしてる人のようですが、そのせいで、逆に親しくない人とは何を話していいかわからなくなり、黙り込んでしまうことが多いです。

 

この「おしゃべり」。英語環境で働いていて、お客さんとの「スモールトーク」が一番難しい、と感じるわたしにとって、ある種共有の悩みの種です。

 

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たまたま今の仕事(タイレストラン)でシェフの1人とふたりだけになる時間が1時間半もあり、さすがにこの時間無言で通すのはと思い、少し話しかけてみました。そうするとまあ、しゃべる、しゃべる。結局気付いたらあっという間に1時間半が経っていました。

しかも、彼に「君はまじめだから、仕事中のおしゃべりとか嫌いなのかと思ってた。いつも話しかけようと思ってたのに。」と言われました。(確かにまじめはまじめですが、わたしは彼らがいつもタイ語でしゃべっているので、静かにしていただけなんですけどね…)

 

話しかけた内容も、色んな人に何度も聞かれてるだろうなあというような、「働きに海外に出るのはNZが初めて?それとも他の国でも働いたことあるの?」というような内容。こういう、「何でこの国に来たの?」「いつ来たの?」「今のところどこを回って(暮らして)きたの?」「母国では何してたの?」「この国は好き?」などは、繰り返し色んなところで嫌という程聞かれます。でも、プライバシーに突っ込みすぎることもなく、聞いた相手が話したければ、聞いた以上の内容を返してくれます。実は、繰り返し聞かれる質問だから、とこれもまたなるべく使わないようにしていましたが、これを誰かに聞く機会は普通一度だけ。そしてこういうささやかな内容から、お互いの関心や興味が合ったり、経験に則る話があれば盛り上がったりするものです。

語学学校でスピーキングを伸ばすための放課後のクラブによく行っていたのですが、フリートークで初対面の人にこういう内容を聞くと、相手からの反応が薄い時があるんです。それで、「つまらない質問しちゃったなあ」と思っていたのもあり、あまり聞かなくなりました。でも今思えば、これはもしかしたら相手が、①親に送り込まれただけ(自分の意思で来ていない)、②英語がわたしより苦手、③話し下手、④若いため経験値が少なく会話の内容が乏しい、だった可能性が高いように思えます。

 

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気を遣いすぎて何も喋れない。この症状はひどくなるばかりでしたが、くだらない質問でも、話しかけられて嫌な人って、そんなにいないのかも。もう少し気楽に「おしゃべり」しようかな、とワーホリ終盤にして感じました。 

 

NZのスーパーで手に入るおいしいこだわりおやつ

薬膳の勉強をしていた身としては、こういうお菓子は食べない方がいいのですが、どうしても食べたくなってしまうのが人の性…ドライフルーツなどを使用した罪悪感ゼロのお菓子もありますが、普通のお菓子を買うときはなるべくこういった点から選んで買います。

 

・原材料が少なくシンプル

・ローカル、国産の材料を使っている

・少しで満足できるクオリティの高さ

 

更に言えばオーガニックやフェアトレードなどもあげられますが、一番はやはり「原材料」。甘味はシンプルに砂糖、もしくは蜂蜜やアガベシロップ、デーツなどで付けられているもの以外は極力避けています。ここがシンプルであればその他気にしたい油分もクリアできる可能性が高いです。

 

砂糖は2015年にWHOから1日25gまでを目指すよう指針が出ています。この砂糖というのは甘いおやつやジュースだけでなく、加工食品にも大量に含まれているのでご注意を!

 

 4 MARCH 2015 ¦ GENEVA - A new WHO guideline recommends adults and children reduce their daily intake of free sugars to less than 10% of their total energy intake. A further reduction to below 5% or roughly 25 grams (6 teaspoons) per day would provide additional health benefits. 

WHO | WHO calls on countries to reduce sugars intake among adults and children

 

余談ですが、元デザイナー(食品バイヤー)として「パッケージがかわいい、きれい」は基本としていますので、お土産の参考にもどうぞ!

 

 

  • chocolate
  •  snack
  •  What else?

 

 

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travel lightという生き方

“travel light”という言葉を初めて聞いたのはNZ。意味としては「身軽に旅する」ですが、短い日本語に置き換えるのが難しい言葉です。以前住んでいたフラットのオーナー(kiwi)が2ヶ月の旅行に行く時小さなスーツケースのみだったので、「荷物それだけ?」と聞くと「僕はトラベル・ライトだから」と言われたので、普通に使われているようです。

 

学生→ワーホリとして現在1年2ヶ月以上NZに滞在していますが、このtravel lightな人間になりたい!とこのところわたしが強く思うのは、紛れもなくこの期間に6回の引っ越しを経験したから。計算上約9〜10週間に一度引っ越しをしています。日本にいた時から引っ越し魔でしたが、NZでは更に加速しています。

色んな場所で住めたことは貴重な経験になりましたが、その分引っ越しのたびに疲れました。スーツケース、バックパック、ジュートのショッピングバッグ(追加で貴重品を入れたサコッシュ)を持って、バス停や空港へ向かうのは一苦労。次のフラットが決まっていない間バッパーで暮らす間は荷物の管理が面倒。仕事を辞めて次の仕事の間まで旅をしたくても、この荷物を考えるとその思いは消えてゆく。この荷物がなかったら!と、色んなターニングポイントを前にし、強く感じ始めたのです。

 

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身軽な、ということで思い浮かべるのは2015年に流行語として登場した「ミニマリスト」ですが、ちょうどその頃引っ越しを検討していて荷物を減らそうとたまたま彼らのブログを読み漁っていました。メディアが喜んで取り上げたがるような、どうなの?と行き過ぎなものもありましたが、彼らの考え方やハックは間違いなく荷物を減らす役に立ち、その後NZ渡航までの暮らしと2度の引っ越しの中で、わたしのものの持ち方や考え方に刺激をくれました。

 

ただ、一番記憶に残っているのは彼らではなく、カレン・キングストン著「ガラクタ捨てれば自分が見える」です。風水?あやしい、と思うかもしれませんが、ミニマリストが日本どころか海外で流行る前から書かれていた本なので、古典と思って読むといいと思います。家の片付けが完了した時点で手放したのでもう持っていませんが、久々に読み返したい。

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)

 

 

ものを集める・溜め込む・捨てられない、というマキシマリストなのに引っ越し魔だったわたしは、荷物が少ないとものの管理も掃除も引っ越しも楽だということに気付きました。ミニマリストになるつもりはないけど、それなりに身軽に動けるようにものの管理をしようと。

 

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そして今、スーツケース、バックパック、ジュートのショッピングバッグがすべての持ちもので暮らしていて、「荷物が多いと億劫になる」とたったこれだけしか持っていなくても感じています。わたしの好きな言葉で信条のひとつである“Life is a journey”には、“travel light”が不可欠なのでは?と思い始めたのです。

 

帰国がちらつき始めたのもあり、ここ数ヶ月、ただ「軽い」だけではない、地球環境に優しく、自分の心身にも負担が少なく、そして女性のためのtravel lightについてよく考えています。少しずつそういったものも集め始めたので、試してよかったものなどこれから記事にしていきたいと思います。

 

ヨガの思想で考える“ワーキングホリデー・留学”

ツイッターでワーホリや留学の目的、それの達成や進捗、あきらめや後悔などについてをここ最近いくつも見かけて、わたしが思うことをツイッターで書こうかなと思っていたのですが、少し時間があったのでブログにしました。

 

わたしは2018年4月から約6ヶ月の就学、その間ローカルでのバイトも経験。その後約1ヶ月旅行や職探し、テキストのまとめなどをしながら友達と遊ぶ。現在の就業先では約1ヶ月半が経過。気付けばもうすぐ年の瀬。渡航から8ヶ月が経とうとしています。

ワーホリに来た理由の記事をまだ書きかけのまま投稿していないのですが、わたしの理由はざっくり言って「後悔」です。これは、過去の自分がしてきたこと、または、出来なかったことの後悔。それを昇華するために再び海外に来ています。他人から見たら、大した理由じゃないかもしれません。

 

これじゃワーホリに来た意味ない、と思う時。多分誰かと比べてますよね。特定の誰かじゃなくて、もしかしたらオンラインで見かけたちょっとした文書かもしれません。わたしもつい、それをしちゃいます。特にその人にとって「いい知らせ」の場合。やりたかった仕事が見つかった、外国人の恋人ができた、新しい友達と出会った、移ったフラットが最高…挙げればキリがないです。でもそれは全部、その人のことです。例えば、わたしは彼の代わりにバリスタの仕事がしたかった?NO。お酒とクラブが大好きな若い恋人がほしかった?NO。本当に羨んでいるのは、そのもの自体ではなく、その人が何か新しく一歩踏み出したり、新しい何かを得たことだと思うのです。

 

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NZに来る前、毎週ヨガに通っていました。そのヨガはアーサナ(ポーズ)はもちろんですが、呼吸法や瞑想を大切にしていて、レッスンの後も先生やほかの受講者さんとヨガやそれにまつわることについてお話しするのが楽しみでした。その中で、よくお話に出ていたことは、「他人ではなく、過去の自分と比べる」ということ。特にアーサナは、他の方を見るとつい比べてしまいます。あの人は10秒もあのポーズを保ってる!とか、何でわたしはあのポーズができないの?とか。ヨガはスポーツではないので、競争する必要はないのです。それなのについ、他人と比べてしまいがちです。わたしはそういう時、なるべく目を瞑ってアーサナをするようにしていました。自分に集中するのです。そうしたら、レッスンの始まりには苦しかったアーサナが、レッスンの終わりには少し楽にできている自分に気付くのです。

 

ワーホリや留学でも、同じだと思います。他人に刺激を受けるのはいいことですが、まずは目を閉じて。自分にフォーカスしてみましょう。わたしの一歩とあの人の一歩は違います。歩行速度も違います。向かう地点も、歩く目的も違います。もしかしたらわたしは歩きに来たのではなくて、休みに来たのかもしれません。

 

英語が前よりずっとわかるようになった。外国人の友達ができた。外国人しかいない職場で働いた。外国人のボスに褒められた。英語字幕もない映画を映画館で観た。毎週一冊英語の本を読む生活を数ヶ月続けられた。外国人とデートした。日本人以外とフラットシェアした。英語のみのヨガに参加した。オーブンが使えるようになって、お菓子作りが好きになった。早寝早起きが普通になった。

誰かにはベイビーステップでも、わたしにはこういう小さな一歩で、外国に来て新しいものやことや人に触れ、少しずつ自分が変わっていっているな、と実感します。

 

他人ではなく、過去の自分と比べる。それは昨日かもしれないし、一年前の自分かもしれない。もしかしたらNZじゃなくて、自分にがっかりしているんだと思うんです。でも仕事を辞めたり学校を休学して海外に行こう!ってビザ取って来た時点でまず過去の自分と比べるとすごいし、実際来てるし、来て生活もしてますよね。とりあえずもうその時点で日本にいた時の自分とは違います。何かでっかいことしてやる、と思ってたら、自分にがっかりしちゃうのもわかります。でも、例えば、毎日英語でコーヒー買ってる。それだけでもう過去の自分と違う、ということに、目を閉じて、きちんと実感してほしいなと思うのです。

 

外国で、外国人と働く③

 今回で初めてのローカルジョブ話はおしまいです。

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日本で企業に勤める前、院生の頃に飲食店でバイトをしていました。その経験と比べてにはなりますが、ここで働いていい意味で違うなあと感じたことをいくつか。

 

①仕事が時間通り

②毎日掃除しなくていい

③上下関係がない

④職場環境に気を遣ってくれる

 

①土日のみで勤務していたのですが(学生ビザは週20時間までの制限あり)、今日は早く来て、今日はもう帰っていい、という週によって勤務時間=収入が変わることはありませんでした。日本で創作和食のダイニングで働いていた時は、3時間程度で帰されることもザラでした。(※NZでもカジュアルワークだとこの限りではありません)

②まず開店時間中に掃除をする、ということが驚きだったのですが、忙しかった日などはフロアの掃除(掃き掃除、モップがけ)はしませんでした。ゴミも店舗部分やトイレは、溜まっていたら捨てるのでオッケー。キッチンの掃除片付けはもちろん毎日しますが、確かにフロアは毎日絶対やらないといけないほど汚れはしませんし、みんな靴を履いているのでそこまで神経質になることじゃないよなーと感じるように。毎日出来ればいいに越したことはないですが、勤務時間を伸ばしてまでやらないといけない仕事ではないかも。サンドウィッチのように屑が溢れる食べものでもないので。

③厳密にはオーナー夫婦(香港人)がボスなので上下関係はありますが、基本「下に見られる」ようなことはありませんでした。

④わたしの在職時、シェフが日本人→韓国人に変わったのですが、そのシェフを除いてほぼ全員が女性スタッフでした。新しいシェフは最初に来た時少し女性軽視の部分があると問題になっていたのですが、オーナーに「何か言われたり嫌な思いをしたらすぐ言って、対処するから」と言われました。幸い変な人だなという程度で嫌な思いまではしなかったのですが、いつでもすぐに上の人が対応してくれる構えが出来ている、というのは心強かったです。

 

 

ここまでは、いいオーナーに恵まれてラッキーだな〜!と運の良さに感謝していたのですが、卒業間近になり、問題は起こりました。

わたしは卒業とほぼ同時くらいに学生ビザからワーホリに切り替える予定だったので、卒業後週20時間以上働けるためオーナーにどこかもう少し入れる日はないか聞こうとしていました。タイミングよくオーナーから、もうすぐビザが切れるけどどうするの?と質問が。前述の話をしますが、少人数で回す店のため今のシフト以外はないと言われたので、じゃあ翌月の途中で辞めるかも、でも決まったらすぐに言うね、で話は終わりました。

 

その後すぐに週末のバイトの募集をかけ始め、そしてなんと約1週間後、新しい人が決まったから今週末まででいい、というテキストが来たのです。2weeks notice(雇用が終わる時、退職する時は2週間前に通告するという決まり)なのにおかしい!とそこは戦って2週間は勝ち取りました。

その2週間が終わり、久々に今週末はゆっくり過ごせると思っていたら、なんとその新人が来れなくなったからやっぱり来て欲しい、とテキストが。正直突然の解雇のこともあり、腹が立っていたので断ろうかと思ったのですが、近所ですしお金も欲しかったのでその日は行きました。その後もしばらくして、まだオークランドにいる?ちょっと今日入ってもらえない?とテキストが来たことがあったのですが、お断りしました。

辞めさせた人に対して平気で手伝って、と言えるのが正直信じられなかったのですが、文化が違えばこういうこともあると勉強になりました…最後の退職問題がなければ、いいオーナーのままさよなら出来たのになあ、と思うと少し残念です。

 

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バイトからの帰りにたまに登っていた山

 

 今は二つ目の仕事、ストロベリーピッカーとしてシーズナルワークの最中です。これは派遣のようなものなので、またこういったローカルジョブとは別物。最後が嫌な思いで終わってしまいましたが、また次はローカルジョブがしたい!と思えるほど、色んなことが勉強になった初めての経験でした。