外国で、外国人と働く③

 今回で初めてのローカルジョブ話はおしまいです。

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日本で企業に勤める前、院生の頃に飲食店でバイトをしていました。その経験と比べてにはなりますが、ここで働いていい意味で違うなあと感じたことをいくつか。

 

①仕事が時間通り

②毎日掃除しなくていい

③上下関係がない

④職場環境に気を遣ってくれる

 

①土日のみで勤務していたのですが(学生ビザは週20時間までの制限あり)、今日は早く来て、今日はもう帰っていい、という週によって勤務時間=収入が変わることはありませんでした。日本で創作和食のダイニングで働いていた時は、3時間程度で帰されることもザラでした。(※NZでもカジュアルワークだとこの限りではありません)

②まず開店時間中に掃除をする、ということが驚きだったのですが、忙しかった日などはフロアの掃除(掃き掃除、モップがけ)はしませんでした。ゴミも店舗部分やトイレは、溜まっていたら捨てるのでオッケー。キッチンの掃除片付けはもちろん毎日しますが、確かにフロアは毎日絶対やらないといけないほど汚れはしませんし、みんな靴を履いているのでそこまで神経質になることじゃないよなーと感じるように。毎日出来ればいいに越したことはないですが、勤務時間を伸ばしてまでやらないといけない仕事ではないかも。サンドウィッチのように屑が溢れる食べものでもないので。

③厳密にはオーナー夫婦(香港人)がボスなので上下関係はありますが、基本「下に見られる」ようなことはありませんでした。

④わたしの在職時、シェフが日本人→韓国人に変わったのですが、そのシェフを除いてほぼ全員が女性スタッフでした。新しいシェフは最初に来た時少し女性軽視の部分があると問題になっていたのですが、オーナーに「何か言われたり嫌な思いをしたらすぐ言って、対処するから」と言われました。幸い変な人だなという程度で嫌な思いまではしなかったのですが、いつでもすぐに上の人が対応してくれる構えが出来ている、というのは心強かったです。

 

 

ここまでは、いいオーナーに恵まれてラッキーだな〜!と運の良さに感謝していたのですが、卒業間近になり、問題は起こりました。

わたしは卒業とほぼ同時くらいに学生ビザからワーホリに切り替える予定だったので、卒業後週20時間以上働けるためオーナーにどこかもう少し入れる日はないか聞こうとしていました。タイミングよくオーナーから、もうすぐビザが切れるけどどうするの?と質問が。前述の話をしますが、少人数で回す店のため今のシフト以外はないと言われたので、じゃあ翌月の途中で辞めるかも、でも決まったらすぐに言うね、で話は終わりました。

 

その後すぐに週末のバイトの募集をかけ始め、そしてなんと約1週間後、新しい人が決まったから今週末まででいい、というテキストが来たのです。2weeks notice(雇用が終わる時、退職する時は2週間前に通告するという決まり)なのにおかしい!とそこは戦って2週間は勝ち取りました。

その2週間が終わり、久々に今週末はゆっくり過ごせると思っていたら、なんとその新人が来れなくなったからやっぱり来て欲しい、とテキストが。正直突然の解雇のこともあり、腹が立っていたので断ろうかと思ったのですが、近所ですしお金も欲しかったのでその日は行きました。その後もしばらくして、まだオークランドにいる?ちょっと今日入ってもらえない?とテキストが来たことがあったのですが、お断りしました。

辞めさせた人に対して平気で手伝って、と言えるのが正直信じられなかったのですが、文化が違えばこういうこともあると勉強になりました…最後の退職問題がなければ、いいオーナーのままさよなら出来たのになあ、と思うと少し残念です。

 

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バイトからの帰りにたまに登っていた山

 

 今は二つ目の仕事、ストロベリーピッカーとしてシーズナルワークの最中です。これは派遣のようなものなので、またこういったローカルジョブとは別物。最後が嫌な思いで終わってしまいましたが、また次はローカルジョブがしたい!と思えるほど、色んなことが勉強になった初めての経験でした。