外国で、外国人と働く②

仕事を見つけるまでは①で。 

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採用になってまず困ったのが、contract、契約に関してです。

契約書(当然全て英語)を読んで、サインを求められます。これが10ページもあり、とてもではないですがまともに全部は読めず、CVのワークショップをしてくれた仲の良い面倒見のいい先生に助けてー!と一緒に読んでもらいました。重要なところを中心に教えてくれたので、あとはその重要なところを自分で読み、わからない部分は調べ、最後にどうしても理解できなかった部分を学校の日本人の方に聞きました。

 

なんとその部分は、ホリデーペイ(ワーホリなど1年未満の雇用者に、有給の代わりに支払われるお金。賃金の8%)について。採用時にホリデーペイに関して何も言われなかったので、ここはホリデーペイがないんだなと思っていたのですが、contractにはホリデーペイは出るよ、と書いてあるにも関わらず、すでに貰ったお給料にはホリデーペイが含まれていなかったのです。わたしは自分の英語理解力がおかしいのかもしれない…と思って、念のためその方に聞いてみたところ、出ると思うよ、と。

直接話すと上手く伝えられないかもしれない、と思い、オーナーにメールしたところ、ごめんね入ってなかったね、すぐに来週分に加算するね!と返信がありました。これが故意にだったのか本当にうっかりなのか(新規オープンなので)はわかりませんが、言ってよかったです。

 

 

さて本題。「ローカルジョブ」と言えど仕事の内容は様々ですが、わたしはServerとして雇用されました。実は一悶着ありすでに退職済みなので書いてしまいますが、今年オークランドであちこちにお店が出来た、Poke bowlのお店で働いていました。

Pokeとはハワイの生魚の食べ方で、角切りにしたまぐろなどの魚をオイルや塩、醤油などでマリネしたものです。それをごはんかサラダ、もしくはハーフ(半分ずつ)の上にプロテイン、トッピングなどを色々乗せていく…というヘルシーなファーストフードです。ちなみに、オークランドにはPoke bowlを提供するお店がありますが、どれも系列店でないことがほとんどです。なのでお店によってこのベースやトッピングなどは違います。

 

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メインの仕事は、対面でお客さんのオーダーを聞きこのボウルを作り、お会計です。その他、掃除や洗いもののセット、翌日の食品の仕込み、シェフが休みの日は簡単な調理もしていました。仕事としては難しいわけではないのですが、とにかく少人数制で仕事をしており、出来たばかりなので翌週にルールが変わっていることはザラ。そして数時間だけですが、ワンオペの時間帯があり、初めは本当に不安でした。

 

接客内容自体はシンプルでしたし、レジもほぼ現金を使わないので日本よりずっと楽でしたが、大変だったこと。

①食事、アレルギーなどに対しての知識が必要

②カードの機械が使えなくなった

③スモールトーク

①はヴィーガン、グルテンフリー、デイリーフリーなどはわたしにとっては身近でしたので、どの食品がダメか(マリネ液などに含まれている場合もあるので)を覚えるのが苦労しました。

②は本当にハプニングでした。NZは大半のお客さんがeftposと呼ばれるデビットカード払いをします。なので現金なんて持ってないよ、という人も多い。機械のエラー事件で怒って帰ってしまった方もいました…

③はこれからの課題でもあるものです。英語の接客は出来ても、kiwi(NZネイティブの方をこう呼びます)はおしゃべり好きなので、接客中におしゃべりは必須。そのスモールトーク(しかも速い)が、まだまだ苦手です。これはもう場数を踏むしかない?

 

 

 働いていた当時に感じた日本の職場との違い、退職に至った経緯は最後の③で。

 

Living costs for NZ

「NZは生活費が高い」と嘆く友達、結構いました。

この高い安いは出身国によって違うのではないのかなと感じます。南米や東南アジアから来た人たちにとっては確かに高い。では、日本人にとっては?高いという日本人にも多く出会いましたが、個人的には日本とあまり変わらないのではないかなというところ。

 

確かに家賃は高めです。ハウスシェアやフラットシェアが一般的ですが、それでもオークランドCBDや治安のいい高級住宅街エリアにお部屋を借りようと思うと、日本で1K+Wi-Fi+光熱費と同程度の金額になります。

参考までに、わたしが5ヶ月間住んでいたRemueraのおうち(ニューマーケットから徒歩10分、2階建てでオウンルーム、10畳以上あるお部屋)は$217/wでした。変な金額なのは、本来$215/wのところに、洗濯を週2回にさせてもらっていたので+$2でお支払いしてました。CBDに住んでいた友達は、大体みんな$220〜250/wでした。ルームシェアやベッドシェアまでしていた友達はもっと安かったですが…でもこの金額もオークランドを離れると安くなります(ただクイーンズタウンやウェリントンはオークランドより家賃が高いという話も聞きます)

 

では、毎日の食費や日用品は?外食は高いです。正確にいうと、$5のピザやケバブを食べれば安くも出来ます。でも、ある程度の質を求めるのであれば、ランチで$15〜20は最低でも出したいところです。約4年間出張で毎月行っていましたが、東京でランチ食べるのとあんまり変わらないなーという気がします。

自炊は?というと。先日買い出しにPAK'nSAVEに行ってきたのでレシートを公開。

 

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どうでしょう。高いですか?わたしは日本とさほど変わらない、もしくは安いなと感じます。この時風邪を引いていたのでマヌカハニーやのど飴を買っていますが、それらを抜くと約¥4,000。アボカドオイルはある意味嗜好品なので更にこれを抜くと約¥3,200。スモークサーモンは普通の生鮭(日本での約ふた切れ分くらい)を買っても同じくらいの値段ですので、それに置き換えてもらってもよいかと。1週間とは言いませんが、5日くらいは暮らせるかな。大体週2ペースで買い物に行っています。今のフラットの近くにはないのですが、アジアンマーケットに行くとアジアの野菜もスーパーより安く手に入ることが。

PAK'nSAVEは多分NZでは一番安い大手スーパー。今は一番近いので最近愛用中です。ちなみにわたしはNEW WORLDが高いけど好きです。こだわり食材がたくさんあって楽しい!

 

外食や内食が多い人には高くつくけれど、自炊派にはそうでもない。自炊派のわたしにはむしろ楽しい国です。そしてさすがkiwiの国。ゴールデンキウイ、安すぎません?

 

外国で、外国人と働く①

留学や海外旅行の経験があっても、外国で働いたことも、外国人と働いたことも一度もありません。英語環境は元より、外資系と呼ばれるような企業とは縁遠い生活をしていました。ですが、NZでローカルジョブをゲット!!これは本当に嬉しくて、いけるよと後押ししてくれた方たちに感謝です。そのpart time jobを得て、もうすぐ3週間が経ちます。

 

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NZに来たまず一番の目的は英語学習なので、最初の3ヶ月はバイトをしなくていい、と決めていました。もちろんバイトで英語を伸ばせられる人もいると思いますが、英語のレベルが低い状態で始められるバイトはジャパレスのキッチンハンドや言語を使わない清掃の仕事などで、あまり意味がないと考えていました。わたしは入学時のレベルがCEFRでいうところのA2〜B1くらいのレベル。入学時にB1〜2レベル以上の方や特別なスキルのある方はこの限りではないと思いますし、お金が必要な方もいるので、これはわたしが個人的に「高いお金を払って学校に行くのだから、まずは集中して勉強する習慣をつけよう」と決めたからです。

 

2ヶ月を過ぎたあたりからジャパレスの接客かローカルのキッチンハンド、もしくは前職のスキルを生かせるデザイン関係がいいなと思って探していましたが、これがなかなか見つからない。あっても、平日の昼間のみか、要免許、今の家から通うのは難しい場所。NZ daisuki、trade me、その他学生向けのローカルジョブサイトなど色々見ていたのですが、3週間近くapplyしたい!思うところが何もない状態でした。

 

そんな時にたまたま学校からの帰り道、何かずっと施工をしていて気になるなと思っていたお店がようやくオープンするようで、気になって中を覗いたらものすごく小さな字でスタッフ募集の張り紙が!お店をネットで検索すると雰囲気も良さそうで、家からも近い上ローカルジョブなので、ここで働きたい!と思ったのですが、募集の条件に見合ったスキルがなかったのと、CVがまだ完成していなかったので数日applyをためらっていました。そうしたらなんと、募集の張り紙が消えていたのです!!翌日、急いでダメ元でapplyしたところ、すぐに「土日のpart time jobを募集しようと思っていたんだけど、興味ある?」とのお返事が。数日後にinterviewしてもらい、翌日にtrial、その次の日からもう働き始めていました。

そしてなんと、interviewがあった日がちょうど3ヶ月が終わる日だったのです。

 

 

働き始めてからは②で。

NZ留学怒涛のスタート

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4/13(金)に成田発のAir Newzealandに乗り込み、オークランド着は翌14日。その14日からの約1週間は怒涛の日々でした。

 

14日(土)朝着→昼前ホームステイ先着、近くのショッピングセンターでSIMカード購入

15日(日)車で学校まで連れて行ってもらい行き方説明、ICカード(AT HOP CARD)購入、チャージ

16日(月)学校スタート(オリエンテーション、クラス分けテスト)、AT HOP CARD学割適用申請

17日(火)授業スタート、銀行口座開設の予約をしにいく

18日(水)学校の日本人宅へ遊びに行き飲み会

19日(木)銀行口座開設、フラットの見学申し込み始める

20日(金)ネットでIRDナンバー(納税者番号)申請

21日(土)学校の日本人の方(18日とは別の方)とランチ

22日(日)フラット見学×4軒

23日(月)IRDナンバー受理(メール)、フラット決定!

 

なんという怒涛の10日間…やるべきことは思いっきり最初に詰めました。嫌なことはさっさとやっておいてよかった。そして前もって色々調べておいてよかった…

 

ところで、せっかく留学したのに日本人しかまだ出て来てないじゃん、と思いますよね。

わたしの通う学校は(というか他の学校も大体似たり寄ったりだと思う)大体同じタイミングで入学した人や前後で入学したクラスメイトなどとまず仲良くなる傾向にあるみたいなんですが、わたしの場合同じ日に入学した人たちが一人を除き全員午後からのクラス(わたしは午前クラス)というのもあって、いきなりアウェーに投げ込まれた感じでした。ちなみにもう一人は別クラスでタイムテーブルも違ったので、誰とも滅多に会うことがないのです。

 

クラスメイトは数週間〜数ヶ月一緒に過ごして来たので仲良しか…と思いきや、案外みんなお昼はバラけて、国籍ミックスしつつも大体母国同士で固まってる傾向にある気がします。

わたしはクラスメイトに長くいる日本人が1人いたので、最初その子が色々教えてくれたり誘ってくれてありがたかったです。

留学する時、日本人となるべく話さない!とか、日本人とは関わらない!と決める方もいると思うんですが、いくら通信が発達して、あらゆる方法で日本の家族や友人、恋人などとお話できるとしても、実際に同じ環境にいて母国語で細やかな部分がお話できる相手が身近にいるのは貴重な存在なので、せっかくの出会いは無下にせず、「袖振り合うも他生の縁」として柔軟に受け入れるべき、と思いました。もちろん合わない人と同じ日本人だからというだけでつるむ必要はないですが。

 

思い返すと、まるで枝や葉っぱなどを拾って来て巣を作るような、そんな時間でした。

準備が整ったので、これからは友達作りや英語の勉強に専念できます。

ここからが本番!

 

 

これを書き留めていたのが渡航から約3週間後。それから気付けば、あっという間に2ヶ月以上過ぎていました。今は日本人以外の友達も出来て、ごはんに行ったり映画に行ったりと楽しく過ごしています。あまり焦り過ぎないことも大事だったので、無駄に歳取らなかったなと思いました笑

でも、この期間にクラスも違うのに出会った日本人の友達たちとは今も仲が良く、悩みなど話し合ったり一緒に英語の勉強に精を出しています。

ちなみに写真はホームステイ先の朝焼け。

about me

はじめまして、えんです。

少しだけわたしの紹介をさせてください。

 

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香川で生まれ育ち、大学は京都でデザインを勉強。半年間デンマークに交換留学生として滞在していました。デザイン会社に就職するもすぐに辞め、翌年広島の大学院に入り、2018年春に退職するまでは、デザイナーと広報、食品のバイヤーをしていました。

高校から芸術関係の勉強をしていましたが、高校受験の時から芸術にいくか食品にいくか悩んでいたほど食べものが好きです(詳しくはありません)。食べものもただおいしいというよりは、さらに体にいい(薬食同源)ものに注目しています。婦人科系の悩みで漢方薬局に通い始めてから薬膳に強い興味を持ち、薬膳アドバイザーを修了しました。

 

趣味は映画、ヨガ、旅行など。中学3年の頃に洋画にハマったのですが、芸術系の学校だったためあまりまともに勉強しておらず、自分で努力しなかったことを悔やんでます。(これはまた後日別記事で書きます)

国内外問わず文化に触れることが大好きなので、異文化を知ることに喜びを感じます。

 

現在、2018年4月から学生ビザでNZに滞在中。

今はワーホリ中ではありませんが、いわゆるギリホリ年齢。予定としては語学学校の終わる半年後にワーホリビザに切り替えるつもりです。

ちなみに、ここはワーホリさんに役立つ情報を発信するブログではありません。わたしよりもっと詳しい方たちがいらっしゃるので、そちらはお任せしようと思います。ここでは、NZの暮らしやわたしが出会った人やものなどについて徒然なるままに書き留めていこうと思っています。

深く狭くの人間なので、たくさんの友達ができないのは覚悟していますが、よい出会いに恵まれますように!